○砂の海・尾根(夕)
砂丘の海に二つの月。風に草がざわめく。SAHRA(20代)、ヴェールをまとい、眼下の谷を見つめている。
ランタンの隊商が、黒いモノリスの都市へと蛇行していく。どの石にも、同じシアンの文字が光っている。
SAHRA
(小声で)
「墓だって、みんな言ってた」
光が彼女の瞳をとらえる。瞳の奥にも、同じシアンが燃えている。
○モノリスの門(続き)
家ほどもあるグリフの環。文字が一つずつ形を変えていく。まるで彼女を読み返しているかのように。
アーチは空へとのび、二つの月を越えていく。
SAHRA(M)
「墓は目を覚まさない」
(カット)



























