Volumetric light光が固体になる瞬間
Volumetric lightは、もやや煙、埃、霧、蒸気を光が通り抜けるとき、空気中に光の筋を可視化する技法だ。空間に奥行きとスケールが生まれ、観客は畏怖や神秘、あるいは崇高さを感じる。
別名God rays光の筋薄明光線サンビーム
照明
スクリーン上で効く理由
見える光の筋は、空気を建築物のように変える。部屋がより大きく、古く、charged(緊張感を帯びた)場所に見えてくる。啓示や驚異を描くときに使う。大聖堂に入る人物、夜明けの納屋、廃工場、雨上がりの森、宇宙船のハンガー。逆に、脅威を感じさせることもできる。煙を切るサーチライト、狭い床下を這う光の帯。Volumetric lightは光の筋に沿って視線を導き、観客にフレームの中の通り道を与える。場所そのものが人物と同じくらい重要なとき、あるいはその瞬間をヴィジョンのように見せたいときに、この技法は効いてくる。
ショットリストの一行
- サイズ
- ワイドショット
- アングル
- ローアングル、光の筋を見上げる構図
- movement
- ゆっくりとしたプッシュイン
- レンズ
- 24mmから35mm
- 尺
- 6秒から10秒
空間全体に均一なもやを充満させ、光源は硬く高い位置に置く。カメラは光に向けて配置し、周囲の暗がりに対して光の筋が浮き上がるようにする。
脚本
脚本上での書き方
脚本家は、空気を満たすものの名前を書くことで、Volumetric lightを誠実に示唆できる。埃、煙、蒸気、朝霧、線香の煙。そこに硬い光源、高い位置の窓、屋根の穴、フラッシュライトを加える。この組み合わせが、読者の頭の中に光の筋を描き出す。「god rays」や「volumetric」という指示語をそのまま書いてはいけない。もやの濃度、光源の位置、光に向けたカメラの角度は、ショットリストで決める判断だ。
INT. 廃棄された紡績工場 (ランカシャー) - 朝
屋根には車ほどの大きさの穴が空いている。太陽がそこから、埃を含んだ真っ白な円柱のように差し込んでいる。
三人の廃墟探索者が割れた窓から侵入する。KWAME(20代)、スマホで撮影中、JESS(20代)、その弟のTOBY(14歳)。
TOBYは一番近い光の柱にまっすぐ歩み寄り、両手を広げて立ち止まる。
埃が雪のように彼の周りで舞う。
TOBY
教会の中にいるみたいだ。
絵コンテ
絵コンテでの見せ方
光の筋は、光源から床まで伸びる長く直線的な帯として描き、周囲より明るく描く。埃の粒を数点入れる。それ以外の空間は暗く塗り、筋を際立たせる。光源(窓、屋根の穴、ランプ)を明示し、余白に「もや」と望む濃度を書き込む。小さな俯瞰図でカメラが光に向いていることを示し、光の筋に対する人物の立ち位置も書き添える。
組み合わせると効く技法

Volumetric lightには空気中の粒子が必要だ。照明部と一緒にもやの設計をすることで、光の筋が確実に見え、クルーはショットごとに濃度を管理して連続性を保てる。

光の帯を見上げるローアングルは、フレーム全体に筋を引き伸ばし、遠くから光が降り注いでいるかのような高さと畏怖の感覚を加える。
参考作品
この技法が使われている作品
ブレードランナー 2049 (2017)
埃ともやを通した濃厚な逆光の筋が屋内外を満たし、この世界に巨大なスケールと重厚な空気感を与えている。
ブレードランナー (1982)
煙、雨、硬い逆光が窓や飛行車、看板からの光を、暗い都市の中で固体のように見せている。
市民ケーン (1941)
映写室の煙が映写機の光をくっきりとした筋に変え、空間に奥行きと空気感を与えている。
ScreenWeaver
ScreenWeaverで設定する
アクション行に光源と空気を満たすもの、埃、蒸気、煙を書き込めば、ScreenWeaverが自動でシーンをショットに分解する。各ショットを開き、フレーミング、アングル、動き、長さを設定し、「volumetric light、もや」と光源の方向をメモしておく。ロケーションはショットからショットへ引き継がれるので、光の筋の角度は一貫する。AIプレビジュアライゼーションを使えば、光の筋が最も美しく見えるカメラ位置を見つけやすくなる。
無料で書き始めるこのクリップのプロンプト
これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。
Volumetric light: in a Moroccan riad courtyard, thick columns of golden sunlight pour through the ornate carved wooden mashrabiya screen overhead, cutting sharp diagonal shafts through the hazy air thick with fine dust. A middle-aged woman in a flowing caftan crosses slowly through the courtyard, her silhouette breaking and reforming across the beams as she walks. The camera is locked on a low tripod, framing the tiled floor and carved arches, holding perfectly still while the light shafts remain fixed, and only the dust drifting inside them and her unhurried steps mark the passage of the four seconds. No text.
よくある間違い
- 01
カメラが光を背にしている
光の筋は、カメラが光に向いているときに最もよく見える。光源の背後から撮ると、筋はほとんど消えてしまう。光に向けたアングルを設計しておくこと。
- 02
もやの濃度が不均一
テイクごとにもやが漂ったり薄くなったりすると、連続性が崩れる。出力の安定したヘイザーを使い、扉を閉め、テイク前に必ず濃度を確認する。
- 03
画面全体が白飛びする
もやが多すぎると全体のコントラストが下がり、フレームが乳白色になる。光の筋を見せるのに必要な量だけにとどめ、その周りに深い暗部を残すこと。




