フルショット全身をフレームに収める

フルショットは人物を頭から足先まで、上下に少し余白を残して写す構図だ。観客は全身を見る。立ち方、歩き方、踊り、倒れ方、そして周囲にどれだけ空間があるかまで。

別名フィギュアショットロングショット(米式呼称)全身ショット

デモクリップ、4秒。このページのプロンプトからSeedance 2.0 Miniでレンダリング。

ショットサイズ

スクリーン上で効く理由

フルショットは動きと存在感を伝える構図だ。ダンス、格闘、スポーツ、新しい服での初登場、戸口にひとり立つ人物。演技が全身で表現されるとき、この構図を選ぶ。人物と周囲の空間との関係も、その人を空間に埋没させずに見せられる。プライド、脆さ、フィジカルコメディ、振付を支える構図だ。物語が姿勢と動きで語られるとき、足の動きが表情と同じくらい重要なとき、あるいは人物の輪郭、壁や空を背にしたシルエットを記憶に残したいとき、この構図が要る。

ショットリストの一行

サイズ
フルショット、頭から足先まで
アングル
アイレベル、レンズはウエストの高さ付近
movement
固定、または動きに合わせた緩やかなパン
レンズ
35mmから50mm
尺
5秒から15秒

頭上と足元にわずかな余白を残し、フロアにマーキングして、演技中に演者がフレーム外に出ないようにする。

脚本

脚本上での書き方

スペック脚本に「フルショット」と書く必要はない。動作している身体を描写すればいい。ダンサーが跳んで着地する様子、部屋を横切って歩く人物、戸口に立つ姿。全身の動きがそのビートを支えているなら、読み手は自然と頭から足先までのフレームを思い浮かべる。監督がそれを構図に落とし込む。アクション行は能動的で身体的な表現を保つこと。正確な構図とレンズはシュリストで決める。

INT. ダンス教室ラ・ロサ - ハバナ - 午後

色褪せた青い壁、天井の扇風機がゆっくり回る。折り畳みテーブルの向こうに審査員が三人。

ヤネリス・オルテガ(22歳、履き古した練習用シューズ)がフロアの中央まで歩いてくる。足を踏み固める。待つ。

音楽が始まる。ソン、遅く重い。

彼女は四拍動かない。それから腰が動き出し、肩が動き、すべてが動く。

審査員のひとりが書く手を止める。

絵コンテ

絵コンテでの見せ方

全身を描き、頭上と足元に小さな余白を取り、フロアラインを示す。ステップやジャンプ、回転には動きの矢印を、移動があれば足跡をフロアに描く。演者が越えてはいけないフレームの端をマークする。レンズ、カメラの高さ、尺、そして動きが合わせる音楽キューも書き添える。

組み合わせると効く技法

クローズアップ
クローズアップ

フルショットで全身の動きを見せた後、クロースアップで表情を見せると、その演技が人物にとって何を意味するかがわかる。

ワイドショット
ワイドショット

フルショットの前にワイドショットを置いて空間や観客、群衆を見せる。そこから頭から足先までの構図に寄ると、演者が周囲から浮き上がって見える。

参考作品

この技法が使われている作品

  • 雨に唄えば (1952)

    雨のダンスシーンでは、ジーン・ケリーの水を跳ねる靴から傘を振る手先まで全身が常に見えている。だからこそすべての動きが喜びとして伝わる。

  • 続・夕陽のガンマン (1966)

    円形の決闘場で、三人の男それぞれが頭からブーツまで映され、立ち姿、手の位置、互いの距離が明らかになる。

ScreenWeaver

ScreenWeaverで設定する

アクション行に動作している身体を書けば、ScreenWeaverが自動でシーンをショットに分解する。ショットを開き、構図をアイレベルのフルショットに設定し、動きは固定か緩やかな追従に、尺は動作が収まる長さに設定する。人物とワードローブはショットをまたいで引き継がれるので、クロースアップに切り替えても靴や服装が一致する。AIプレビジュアライゼーションを使って、動き全体がフレームに収まっているか確認する。

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このクリップのプロンプト

これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。

Full shot of a woman in her thirties walking slowly through a sunflower field at midday, framed so her entire body from head to toe stays inside the frame with a hand's width of space above her head and below her feet. The camera stays locked on a tripod at chest height, roughly ten feet away, using a 50mm lens. She moves left to right at a steady pace, sunflowers swaying around her waist, background soft and evenly lit. No text.

よくある間違い

  1. 01

    足が切れている

    足首で切ると、構図ミスに見える。足を完全に見せるか、意図的に別の構図を選ぶこと。空間が足りなければ、足を削るのではなくカメラを後退させるかレンズを変える。

  2. 02

    カメラが高すぎる

    全身を頭の高さから撮ると、脚が短く見える。自然なプロポーションのためにカメラをウエスト付近まで下げること。低いカメラは人物に存在感を与え、振付を追うためのフロアラインも見えやすくなる。

  3. 03

    動く余地がない

    演者がフレームの外に出てしまうと構図が崩れる。動きをリハーサルし、フロアに境界をマーキングする。動きが大きい場合は、パンか少し広めの構図を用意して、振付が最初から最後まで途切れないようにする。

脚本家からよくある質問

脚本でフルショットはどう書く?
人物の全身が動いている様子を描写する。歩く、立つ、踊る、倒れる。アクション行が身体的で全身の動きを含んでいれば、読み手は自然と頭から足先までのフレームを想像する。用語そのものはシュリストに残しておく。
フルショットとロングショットは同じもの?
アメリカの現場ではロングショットがフルショット、つまり全身が写る構図を指すことが多い。他の伝統では、ロングショットは人物が小さく見えるもっと広い構図を指す。シュリストではフルショットと書くほうが明確だ。
フルショットがワイドショットより適しているのはいつ?
人物そのものが主題で、場所が主題ではないとき。フルショットは姿勢や動きが読み取れる大きさで人物を保つ。ワイドショットは環境に重みを置き、身体には重みを置かない。
フルショットに最適なレンズは?
ウエストの高さで35mmか50mmのレンズを使うと自然なプロポーションになる。広角レンズは端で身体が伸びて見え、望遠レンズはかなりの距離が必要になる。背景をどれだけ見せたいかで選ぶこと。カメラを水平に保ち、人物の周りの垂直線が真っ直ぐになるようにする。