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SAVE THE CATの15のビートとページ数一覧

110ページの長編で、SAVE THE CATの各ビートが何ページ目に来るのか。オープニング・イメージからファイナル・イメージまで、そして自分の脚本の長さに合わせて数字を調整する方法を解説します。

温かいデスクランプの下、白いインデックスカードが一列に留められた脚本家のコルクボード。その下に文庫本と赤ペン。映画のワンシーンのような写真

結論から言うと: SAVE THE CATのビートシートは、ブレイク・スナイダーが考案した脚本の15ビートの地図で、110ページの長編では各ビートが決まったページに来ます。オープニング・イメージは1ページ目、きっかけは12ページ前後、第一ターニング・ポイントは25、ミッドポイントは55、すべてを失っては75、第二ターニング・ポイントは85、ファイナル・イメージは110。ページ数こそが肝心です。構成をあいまいな感覚から、原稿と照らし合わせられるチェックリストに変えてくれます。

以下では、すべてのビートについて、どこに置かれ、何をするのか、そして脚本がちょうど110ページでないときに数字がどう伸び縮みするのかを説明します。自分の幕の切れ目にこの枠組みを当てはめたいなら、ビートシート計算機が計算をしてくれます。このページは、その計算が何を意味するかを説明します。

スナイダーの本は日本でも『SAVE THE CATの法則』として翻訳されています。ここでは日本語版でよく使われるビート名を使い、初出だけ英語の原名を添えます。

15のビート早見表

スナイダーが標準的な110ページの脚本について示したページの目安です。柵ではなく、目印として扱ってください。2、3ページずれるのは問題ありません。15ページずれているなら、何かを教えてくれています。

#ビートページ1行で言う役割
1オープニング・イメージ(Opening Image)1トーンと、主人公の「変わる前」を示す
2テーマの提示(Theme Stated)5誰かが、この映画が本当は何についての話かを口にする
3セットアップ(Set-Up)1-10主人公の世界と、そこに欠けているものを見せる
4きっかけ(Catalyst)12古い生活をひっくり返す出来事
5悩みのとき(Debate)12-25主人公が変化に抵抗し「やるべきか?」と迷う
6第一ターニング・ポイント(Break into Two)25主人公が決意し、新しい世界へ入る
7サブプロット(B Story)302本目の筋、たいていは人間関係がテーマを運ぶ
8お楽しみ(Fun and Games)30-55「設定の約束」、予告編に使われる場面
9ミッドポイント(Midpoint)55偽りの勝利か偽りの敗北で賭け金が上がる
10迫り来る悪い奴ら(Bad Guys Close In)55-75外と内から圧力が高まる
11すべてを失って(All Is Lost)75どん底。しばしば「死の気配」を伴う
12心の暗闇(Dark Night of the Soul)75-85答えを見つける前に、主人公が喪失の中にとどまる
13第二ターニング・ポイント(Break into Three)85メインの物語とサブプロットが解決策へと融合する
14フィナーレ(Finale)85-110主人公が学んだことに基づいて行動し、勝つ
15ファイナル・イメージ(Final Image)110オープニングの鏡像。変化の証明

印刷しましょう。各ビートの横に、今の原稿でのページ数を書き込みます。そのずれが、あなたの改稿メモです。

第一幕:1〜25ページ

第一幕の仕事は、第二幕を避けられないものにすることです。ここには7つのビートがあり、速く進みます。

オープニング・イメージ(1ページ) は第一印象を与えるただ一度の機会で、物語に直される前の主人公の姿を見せるべきです。ファイナル・イメージと韻を踏むので、2つは一緒に書くのがいちばんです。少なくとも、結末がわかったら一緒に書き直しましょう。

テーマの提示(5ページ) は、たいてい何気なく放たれる台詞で、主人公が学ぶべきことを言い当てます。友人が「いつまでも人から逃げてはいられないよ」と言い、主人公は肩をすくめる。2時間後、主人公は逃げるのをやめます。コツは、主人公にはまだそれが聞こえないこと。だから伏線として効くのです。

セットアップ(1〜10ページ) は日常の世界を確立し、何より、その世界で壊れているものすべてを示します。スナイダーの目安は、主人公の欠点、停滞、あとで回収するものを、すべて最初の10ページの中で見せることでした。ある習慣や人間関係がフィナーレで意味を持つなら、ここで仕込みます。

きっかけ(12ページ) は電話、手紙、トランクの中の死体です。古い生活がもう選択肢でなくなる瞬間です。主人公が下す決断ではなく、外から来る否定しようのない出来事であるべきです。

悩みのとき(12〜25ページ) は主人公が抵抗する部分です。「本当にやれるのか?」の区間で、第一ターニング・ポイントが押し出されたのではなく選んだものに感じられるようにするためにあります。悩みを飛ばすと、主人公には捨てるに値する生活がなかったように見えてしまいます。

第一ターニング・ポイント(25ページ) は背後で扉が閉まる瞬間です。主人公は新しい世界に入ることを選びます。理想は偶然ではなく意志によって。それ以前はすべて準備で、それ以降が約束した物語です。

サブプロット(30ページ) は、メインの物語が筋を担うあいだにテーマを運ぶ関係を登場させます。恋の相手であることが多く、師であったり、ライバルであったりもします。騒ぎが起きるのはメインの物語でも、主人公が本当に変わるのはサブプロットの中です。

これらすべての土台となる技術については、書式の総合ガイドが、スナイダーの意図どおりにこの数字が着地するためのページの仕組みを扱っています。

第二幕:30〜85ページ

中盤は脚本がたるむ場所で、ビートシートがいちばん役立つのもここです。いちばん難しい55ページを、扱いやすいかたまりに分けてくれるからです。

お楽しみ(30〜55ページ) はポスターに載せる部分です。設定が「刑事が幼稚園の先生として潜入する」なら、ここが幼稚園です。スナイダーはこれを「設定の約束」と呼びました。映画の中で最も筋に引っぱられない区間で、だからこそ書き手は流してしまうか、慌ててしまうかのどちらかです。このビートを詳しく知りたいなら、「お楽しみ」のビートと第二幕のたるみがここよりも深く掘り下げています。

ミッドポイント(55ページ) は蝶番です。主人公が欲しいものを手に入れたように見えて、それが空っぽだとわかる偽りの勝利か、すべて失われたように見えて、実は思っているより近づいている偽りの敗北か。どちらにしても賭け金は上がり、「お楽しみ」は楽しくなくなります。強いミッドポイントは、たるんだ第二幕への最良の薬です。55ページを、反対方向へ引き合う2つの半分に割るからです。

迫り来る悪い奴ら(55〜75ページ) は圧力の段階です。外の敵が締めつけを強め、同時に主人公自身の欠点、セットアップで仕込んだものが、内側から足を引っぱり始めます。チームは割れ、計画はうまくいかなくなる。第一幕が切った小切手を換金するのがここです。

すべてを失って(75ページ) はどん底です。スナイダーはここに「死の気配」を好みました。文字どおりでも象徴的でも、何かが終わること。師が死ぬ、関係が壊れる、夢の仕事が消える。このビートが低く沈むほど、フィナーレは高く上がれます。

心の暗闇(75〜85ページ) は、喪失とともにひとりでいる主人公です。まだ解決はなく、ただそこにいる。このビートが、続く転換を正当なものにします。急ぐと立ち直りが安っぽく感じられます。「わかった!」の瞬間には、その前に「何もない」時間が必要です。

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第三幕:85〜110ページ

3つのビートで、すべての輪を閉じます。

第二ターニング・ポイント(85ページ) は、カチッとはまる瞬間です。メインの物語の問題とサブプロットの教訓が融合し、75ページでは見えなかった答えが明らかになります。人間関係から学んだことが、まさに筋を解決するのです。この融合がうまくいくと、観客は結び目が締まるように脚本が引き締まるのを感じます。

フィナーレ(85〜110ページ) は、主人公が変化に基づいて行動する部分です。スナイダーはのちにフィナーレを5つの小さな段階に分けましたが、核心は単純です。主人公は城に攻め込み、出発したときとは別の人間になっているから勝つ。古い欠点がここに現れるなら、甘やかされるのではなく打ち負かされます。

ファイナル・イメージ(110ページ) はオープニング・イメージに答えます。同じ人物、同じ構図、はっきりした変化。冒頭が散らかった部屋とひとりぼっちの人物を見せたなら、結末は違う部屋か、ひとりではない人物を見せます。2時間に意味があったことの証明です。

ページ数を自分の脚本に合わせる

110ページのモデルは参考であって法律ではありませんし、実際の脚本の多くはちょうど110ページではありません。引き締まったスリラーなら95ページ、広がりのあるドラマなら120ページになることもあります。総ページ数が動いてもビートの比率は保たれます。数字をそのまま写す書き手が間違えるのはここです。

あなたの脚本第一ターニング・ポイント(約23%)ミッドポイント(50%)すべてを失って(約68%)第二ターニング・ポイント(約77%)
90ページ約2045約61約70
100ページ約2350約68約77
110ページ25557585
120ページ約2760約82約92

頼りになるのはミッドポイントです。総ページ数がいくつでも、そのちょうど半分に来ます。第一ターニング・ポイントは4分の1の少し手前、すべてを失っては約3分の2、第二ターニング・ポイントは約4分の3。稿ごとに手で計算する代わりに、ビートシート計算機に目標のページ数を入れれば、配置済みのビートが返ってきます。媒体によって幕の切れ目も変わります。ドラマのパイロットのビートシートは長編とは違う幕構成で動くので、長編の数字を30ページのパイロットに写さないでください。長編より短くなると、比率はまったく機能しなくなります。短編は各ビートを比例して縮めるのではなく、15のビートを5つに圧縮します。

日本の連続ドラマの脚本は、ペラ(200字詰め原稿用紙)換算で数える習慣があり、ページの感覚もハリウッド式とは違います。そういう場合でも、比率で考えれば同じ地図が使えます。

ビートシートが役立つところ、害になるところ

道具を売り込むのではなく、正直に言いましょう。SAVE THE CATのビートシートは、脚本術で最高の診断道具であり、生み出す道具としては平凡です。仕上がった原稿を読む方法としては無敵です。ページを15のビートに並べれば、物語が静まりかえる場所がすぐに光ります。欠けたミッドポイント、起きない悩みのとき、失い方の足りないすべてを失って。数字があいまいな問題を具体的にしてくれます。

ゼロから書く方法としては、もっと危険です。15の枠を埋めると、構造的には健全でも、しばしばまったく生気のないものができるからです。すべてのビートをきっちりそのページで打つ映画は、どれもほかの映画に似てきます。スナイダーに向けられるもっともな批判です。ビートは、ある種の満足感のある商業的な物語がどう機能しがちかを描いたものです。語る価値のあるすべての物語を描いているわけではなく、型ではなく公式として扱うと、この手法のせいにされる、無個性で取り替えのきく脚本ができあがります。

言い換えれば、遅く使いましょう。自由に書き、それから原稿をシートと照らし合わせる。直感がすでにきっかけを11ページに、ミッドポイントを54ページに置いていたなら素晴らしい。ビートは直感に取って代わるのではなく、直感を裏づけてくれています。スナイダーは、すでにうまくいっていた映画に気づいたパターンからこれを組み立てました。要約だけでなく、SAVE THE CAT自身の言葉で原典を読む価値があります。数字の裏にある考え方を知りたいなら、ブレイク・スナイダー・ビートシートをビートごとに解説が、各ビートの仕事と、中身を決める10の物語タイプを扱っています。もう1つの大きな枠組みとの位置関係は、SAVE THE CATとヒーローズ・ジャーニーで、どちらがよいレンズになるかを整理しています。

計算なしでビートを配置する

15のビートを実際のページ数に一度で配置したいなら、ビートシート計算機が無料で、アカウントなしでやってくれます。目標の長さを入れてビートを配置し、枠に逆らうのではなく枠の中で書きましょう。このページを読む参考資料から使う計画に変える、いちばん速い方法です。ビートが固まったら、次の文書はシーン一覧(箱書き)です。ビートシート、構成表、トリートメントを作る順番で、その順序が書き直しを1回減らす理由を説明しています。

FAQ

SAVE THE CATの15のビートを順番に教えてください。

オープニング・イメージ、テーマの提示、セットアップ、きっかけ、悩みのとき、第一ターニング・ポイント、サブプロット、お楽しみ、ミッドポイント、迫り来る悪い奴ら、すべてを失って、心の暗闇、第二ターニング・ポイント、フィナーレ、ファイナル・イメージです。この順で1ページ目から最後まで進み、110ページの脚本ではそれぞれに目標のページがあります。

SAVE THE CATでミッドポイントは何ページ目ですか?

標準の110ページのモデルでは55ページ、ちょうど半分です。ミッドポイントは最も持ち運びやすいビートで、総ページ数がいくつでも常に脚本の50%の位置に来ます。長編が100ページなら、ミッドポイントは50ページ前後です。

ページ数をぴったり合わせる必要がありますか?

いいえ。数字は比率を表す目印で、厳格な規則ではありません。目標から2、3ページずれるのは普通のことで、観客にはまず気づかれません。10ページや15ページずれているなら調べる価値のあるサインです。ビートが弱いか、欠けているか、埋もれていることが多いからです。

SAVE THE CATのビートシートは110ページの脚本専用ですか?

いいえ。110ページはスナイダーが使った参考モデルですが、ビートは比率で伸び縮みするので、90ページでも120ページでも、目標ページをずらして同じ形を保てます。比率を自分で計算したくなければ、ビートシート計算機がやってくれます。

ビートシートを使うと、脚本が型どおりになりますか?

枠を埋めて物語を生み出すのに使えば、そうなりえます。直感で書き上げた原稿の点検に使えば、逆の効果があります。この手法は、物語が勢いを失う場所を示す診断です。レシピではなく健康診断として扱えば、作品を平らにするのではなく研ぎ澄ませてくれます。

ビートシートと計算機の違いは何ですか?

ビートシートは枠組み、つまり名前のついた15のビートと、それぞれの役割です。ビートシート計算機は、選んだ脚本の長さに合わせて、それらのビートを具体的なページに配置する道具です。構成を理解するにはシートを、自分のページ数に当てはめるには計算機を使います。

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