アイリス・トランジション円がその瞬間を閉じる
アイリス・トランジションは、画面を丸い円で開いたり閉じたりする技法で、通常は一人の人物や一つの物に円の中心を合わせる。観客の注意はその一点に絞られ、場面はまるで句点のように終わる、あるいは始まる。
別名アイリスインアイリスアウトアイリスワイプ
編集とトランジション
スクリーン上で効く理由
アイリスはスポットライトであり、ウィンクでもある。顔や物に円を絞り込むことで、映画は「これを覚えておいてほしい」と語りかける。コメディ、おとぎ話、サイレント映画へのオマージュ、児童向けの物語、そして映画自身が愛情を込めて自己言及したい瞬間によく合う。ジョークや勝利の後にキャラクターへアイリスアウトすれば、その瞬間は決めポーズとして締まる。暗闇からのアイリスインは、覗き穴からもう一つの世界を見るように物語を開くことができる。芝居がかった演出を歓迎するトーンで、話を先に進める前に小さな要素にとどまりたいと物語が求めるとき、この技法は生きる。
ショットリストの一行
- サイズ
- 被写体を中央付近に置いたミディアムショットまたはフルショット
- アングル
- アイレベル
- movement
- 静止(動きはアイリス自体が担う)
- レンズ
- 35mmまたは50mm
- 尺
- アイリス自体は1〜2秒
アイリスが閉じる位置に主役の被写体を配置し、円が決め切るまで一拍、最後のポーズを保持する。
脚本
脚本上での書き方
アイリスは様式化されたトランジションなので、コンペ用の脚本ではほとんど使われない。古い映画文法で遊ぶ脚本であれば、重要な場面の終わりに一行だけ「IRIS OUT.」と書くとトーンを示せるが、ページの中で繰り返すと途端に安っぽく見える。むしろ最後のイメージをきちんと描写して、監督が自然にこの技法を使いたくなる場所を見つけられるようにすること。光の輪の中に一人だけ残る人物、置き去りにされた小さな物、といった具合だ。円の中心、速度、形はショットリストと編集メモの領域である。
EXT. ドレゴ広場 - ブエノスアイレス - 日曜の夕方
大道芸のパントマイマー、ファクンド・リオス(30代、白塗り、山高帽)は、タンゴを踊るカップルに客を奪われてしまった。
彼は見えないロープをミイムし、両手で交互に引く。ロープの向こうから、小さな女の子ピラール(5歳)がふらつきながら彼のもとへ歩いてくる、話を合わせて。
観客が振り返り、笑う。ファクンドはピラールに帽子を傾ける。
ピラールも見えない帽子を傾け返す。
IRIS OUT.
絵コンテ
絵コンテでの見せ方
円を被写体に中心を合わせて描き、内側へ向かう矢印でアイリスが閉じていく様子を示す(アイリスインなら外向きの矢印)。円の外側は黒く塗る。持続時間とともにIRIS OUTまたはIRIS INと書き込む。中心点には小さな十字を打ち、円が閉じ切る最後のポーズや物を書き添える。観客の記憶に残るのはそのイメージだからだ。
組み合わせると効く技法

アイリスの前に中央構図を置くことで、円が閉じる位置に被写体が正確に収まる。トランジションはイメージの自然な終わりとして感じられる。

アイリスアウトして暗転した後、次の場面をフェードインで始めると、古風なリズムが保たれ、章と章の間に観客は静かな一息をつける。
参考作品
この技法が使われている作品
キッド (1921)
チャップリンは幾つものコメディシーンを、一人の人物に円を絞り込んで終える。サイレント映画らしい、きっぱりとした句点だ。
モダン・タイムス (1936)
浮浪者とガミンが道を歩いていく最後のショットが円形に閉じ、サイレント時代の技巧を別れの場面に呼び戻す。
ScreenWeaver
ScreenWeaverで設定する
場面の最後のイメージを、一人の人物か一つの物が際立つように書けば、ScreenWeaverが脚本を自動でショットに分解する。絵コンテでその最後のショットを開き、中央構図、アイレベル、静止した動き、そして円が閉じるための一拍の保持を含めた持続時間を設定する。人物と小道具はショットからショットへ引き継がれる。AIプレビジュアライゼーションで締めの一拍を確認し、ショットリストにIRIS OUTと書き込む。
無料で書き始めるこのクリップのプロンプト
これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。
Iris transition on a Parisian rooftop at dusk: the frame begins fully black, then a perfect circular mask opens from the center over 1 second, revealing a wide static shot of a man in a wool coat adjusting an antique telescope among terracotta chimney pots, the Eiffel Tower faint in the haze behind him. The circle keeps widening until it fills the entire 16:9 frame by the second mark. After a brief hold, the same circular mask closes back down, shrinking steadily onto his eye at the telescope, the picture darkening to solid black by the final frame. No text.
よくある間違い
- 01
被写体が中心からずれている
アイリスが空白や顔の一部で閉じてしまうと、ギャグは決まらない。円がぴたりと収まるよう、被写体の最終位置を事前に計算しておく。
- 02
重い場面で使ってしまう
悲劇的で緊迫した瞬間にアイリスを使うと、嘲笑しているように見えかねない。軽さやノスタルジー、あえて芝居がかった瞬間、観客が微笑める場面のために取っておく。
- 03
決めポーズがない
円が閉じている間もキャラクターが動き続けると、イメージはぼやける。役者にはっきりとしたポーズや表情で止まってもらい、それを保持させる。



