フェードイン、フェードアウト目を開き、目を閉じる

フェードは画面を黒(または白)から浮かび上がらせる、あるいは黒へ沈めていく。観客はそれを目を開く、目を閉じる感覚で受け取る。物語のはっきりした始まり、終わり、あるいは区切りだ。

別名暗転フェードトゥブラックフェードアップホワイトアウト

デモクリップ、4秒。このページのプロンプトからSeedance 2.0 Miniでレンダリング。

編集とトランジション

スクリーン上で効く理由

フェードは物語に額縁を与える。フェードインは観客をゆっくり物語に招き入れる。眠りから目覚めるように、新しい世界に入っていく。フェードアウトは本当の終わりを刻む。一章の締めくくり、死、夜の訪れ、関係の終焉。作品の途中で使う暗転とその復帰は、大きな時間の飛躍や、登場人物の人生の切れ目を示すことがある。ホワイトアウトは眩しい光、衝撃、精神的な解放、記憶の喪失を暗示する。物語が強い間を必要とするとき、句点ではなく段落の切れ目が欲しいとき、フェードは効いてくる。多用すればその効果は薄れる。

ショットリストの一行

サイズ
任意。冒頭や結びではワイドが多い
アングル
アイレベル、または落ち着いた構図の安定したアングル
movement
静止、または極めて緩やかな動き。フェード自体を動きとして見せる
レンズ
シーンに応じて任意
尺
フェード自体は1〜4秒

ショットの前後に余分な尺(ハンドル)を撮っておく。編集で緩やかなフェードをかける余地を作り、動きの途中で切ることを避けるため。

脚本

脚本上での書き方

「FADE IN:」は脚本の冒頭を、「FADE OUT.」は脚本の結びを飾るのが伝統的な使い方で、この二箇所は誰もが予想する。脚本の途中でフェードを使うのは稀だ。大きな幕の切れ目やシークエンスの終わりで、物語が本当に一度止まって再び動き出すときに「FADE TO BLACK.」や「FADE OUT.」を使う。シーンごとにフェードを挟むのは避ける。フェードの長さと色は編集上の判断であり、監督がそれを決めているときはショットリストや編集メモに記す。

INT. オサリヴァン農家 - ケリー州 - 夜

通夜が終わろうとしている。近所の人々がベッドの上に積まれたコートを取っていく。

メイヴ・オサリヴァン(50代、黒いカーディガン)がティーカップをトレイに集めている。父の座っていた空の肘掛け椅子の前で手を止める。座面にはまだ彼の体の跡が残っている。

彼女はその脇のランプを消す。

FADE TO BLACK.

FADE IN:

EXT. オサリヴァン農家 - 春 - 日中

肘掛け椅子が屋外の日なたに置かれ、クッションの上で雌鶏が眠っている。

絵コンテ

絵コンテでの見せ方

シーンの最後のコマを描き、その隣に「FADE OUT」と長さを書き込んだ小さな黒いコマを添える。フェードインでは逆に、黒いコマから始めて新しいシーンの最初のコマへとつなぐ。グラデーションのハッチングで画面が暗くなる、あるいは明るくなる様子を示す。黒または白のどちらへ向かうフェードかを明記し、その間に音がどう振る舞うかも書き込む。音は絵より長く残る、あるいは先に入ることが多いからだ。

組み合わせると効く技法

ワイドショット
ワイドショット

フェードアウトの前にワイドショットを置くと、観客の頭にその空間全体と人物の居場所が残る。画面が暗くなっていく間、その最後の光景が記憶に焼きつく。

エスタブリッシングショット
エスタブリッシングショット

フェードインの後に状況説明ショットを置くと、新しい章がどこから始まるかを観客に伝える。暗転という間が、時間を前に進める明確な一歩になる。

参考作品

この技法が使われている作品

  • ゴッドファーザー (1972)

    暗闇からゆっくり浮かび上がるボナセーラの顔。観客は外の結婚式の喧騒とは対照的な、薄暗く閉ざされた書斎に引き込まれていく。

  • 市民ケーン (1941)

    ザナドゥの冒頭シーンは「立入禁止」の看板がフェードアップするところから始まり、そこから一連のディゾルブとフェードへと流れていく。

ScreenWeaver

ScreenWeaverで設定する

脚本に必要な箇所へFADE IN:とFADE OUT.を書き込めば、ScreenWeaverが自動でシーンをショットに分解する。絵コンテでは、フェード前の最後のショットとフェード後の最初のショットに、落ち着いた構図、安定したアングル、静止または極めて緩やかな動き、そしてやや長めの尺を与える。フェードのための余白を確保するためだ。人物とロケーションはショット間で引き継がれる。AIプレビジュアライゼーションで間と呼吸を確認しよう。

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このクリップのプロンプト

これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。

Fade in and fade out: the frame begins as a solid black screen, then over about one second the image gradually brightens into a locked-off wide shot of a rainforest river, sunlight filtering through a dense green canopy onto slow brown water with a wooden canoe drifting near the bank. The camera never moves, holding the scene steady for two seconds while light shimmers on the current. In the final second the entire image evenly dims back to solid black, ending the shot in complete darkness. No text.

よくある間違い

  1. 01

    シーンごとにフェードを挟む

    頻繁なフェードは物語のリズムを止めたり動かしたりを繰り返し、テレビ番組がCMに入るような印象を与える。大きな区切り、冒頭、結びのためだけに取っておく。

  2. 02

    ハンドルを撮っていない

    ショットをぎりぎりまで詰めて撮ると、緩やかなフェードをかける余地がなくなり、編集者はアクションの途中でフェードせざるを得なくなる。重要なシーンの終わりには数秒の静止を必ず求めておく。

  3. 03

    音の設計を無視する

    画面がフェードしているのに音楽やセリフが唐突に切れると、不格好な印象を与える。音を黒の間にどう消していくか、あるいはどう持ち越すかを計画しておくと、その瞬間が完結して感じられる。

脚本家からよくある質問

脚本でフェードはどう書けばいい?
脚本の冒頭はFADE IN:で始め、結びはFADE OUT.で終える。脚本の途中では、FADE TO BLACK.またはFADE OUT.に続けてFADE IN:を、大きな区切りのときだけ使う。それぞれを独立した行に書く。長さは編集の段階で決めるもので、台本上には書かない。
黒ではなく白へフェードするのはどんなとき?
眩しい光、衝撃、精神的な解放、臨死、記憶の消失といった瞬間にホワイトアウトを使う。黒へのフェードほど決定的ではなく、より謎めいた印象を与える。効果を保つために、使用は控えめにする。
フェードの長さはどれくらいが適切?
多くは1〜3秒程度。ゆっくりしたフェードは瞑想的、あるいは悲しい印象を与え、速いフェードは暗転(ブラックアウト)のような印象になる。編集段階で長さを試し、シーンの感情に合わせて調整する。
暗転(カットで黒へ)とフェードトゥブラックは同じもの?
違う。カットで黒へ切り替えるのは一瞬で、唐突であり、衝撃を与えることが多い。フェードトゥブラックは黄昏のように緩やかだ。どちらもシーンを終わらせるが、カットは平手打ち、フェードはため息のようなものだ。