比較11分で読めます

Seedance 2・Veo 3・Sora 2比較:Sora終了後に選ぶモデル

Sora 2は2026年に終了しました。映画制作者向けにSeedance 2.0/2.5とVeo 3.1を比較。それぞれの得意分野、アクションでSoraの代わりになるもの、モデルが入れ替わっても脚本を正本に保つ方法を解説します。

映画制作者向けに比較したSeedance 2、Veo 3、Sora 2。脚本のビートが生成ショットにつながっている
ScreenWeaver Logo
ScreenWeaver Editorial Team

2026年6月16日

Updated 2026年10月27日

Read the English original

結論から言うと: OpenAIは2026年4月26日にSoraアプリを、9月24日にSora APIを終了しました。Sora 2はもう選べません。今の競争は、速くてキャラクターの一貫性に強いSeedance(2.0と新しい2.5)と、4Kの上質な見た目で勝るVeo 3.1の2つです。かつてSora 2に任せていたアクションのショットには、Kling 3.0かSeedance 2.5を使いましょう。

2026年10月27日更新:この比較は、まだ現役の2つのモデルと、Sora 2が選ばれていたショットに今何を使うべきかを扱う内容に改めました。

2026年の初め、「どのAI動画モデルがいいか」という話題は3つの名前で埋まっていました。ByteDanceのSeedance 2.0、Google DeepMindのVeo 3.1、OpenAIのSora 2です。その後、1つは市場を去り、1つは新しいバージョンを出しました。今ではSeedance 2.5がScreenWeaverの標準の動画モデルです。

ただし、ほとんどの比較記事が役に立たなくなるのもここからです。モデル選びは、映画の成否を決める判断ではありません。決めるのは、モデルが何をもとに生成するかです。モデルはセンスのあるレンダーファームにすぎません。物語の中で居場所を得ていないシーンに向ければ、壊れたシークエンスの美しいクリップができあがります。Soraの終了は、どんな議論よりもそれをよく示しました。生き残ったのは、Soraのクリップのフォルダではなく、脚本を正本にしていたプロジェクトでした。

ツール全体の状況(素のモデルではなくプラットフォーム)は脚本から動画を作るAIツール比較を、工程全体の中での位置づけはAI映画制作のワークフロー:脚本から映像までを読んでください。

2026年10月時点の状況

観点Seedance 2.0 / 2.5(ByteDance)Veo 3.1(Google DeepMind)Sora 2(OpenAI)
状態利用可能利用可能終了:アプリは2026年4月26日、APIは2026年9月24日に終了
持ち味速さ、キャラクターの一貫性、1クリップに複数ショット素の画質と音声かつては物理的なリアルさとプロンプトへの忠実さ
解像度720pと1080p、安い480pの下書きも(ScreenWeaverの2.5)8秒で本物の4K(3840×2160)もう生成しない
クリップの長さ4〜30秒(ScreenWeaverの2.5)最大8秒もう生成しない
ネイティブ音声あり、1回の生成であり、上質もう生成しない
向いている用途試行錯誤、キャラクター主体のシーン、セリフ、複数ショットのシークエンス予告編、ブランドフィルム、「ヒーロー」ショットアクションとプレビズ:代わりにKling 3.0かSeedance 2.5を
注意点最終マスターではVeoに解像度で劣る遅く、上質なレンダーは1回あたり高いそのクリップで組んだプロジェクトは作り直しが必要

これは順位表ではなく、性格の違いとして読んでください。本気で使う人のほとんどは、結局複数を使い分けます。演技を詰めるために試行錯誤するのはSeedance、お金がかかって見えなければならない1ショットはVeo。表を覚えるより質問に答えたいなら、AI動画のモデル選びツールがこうしたトレードオフをショットごとのおすすめに変えてくれます。

モデルは映画そのものではない。完全には操れないカメラであり、向ける先の脚本は完成していたほうがいい。

Seedance 2.0と2.5:試行錯誤の働き者

Seedance 2.0(ByteDance、2026年2月公開)は、撮影日を実際に左右する2つの点で勝ちました。速さとキャラクターの一貫性です。動きのなめらかさとカメラの追従は自然で映画的な結果を生み、口パクは音素レベルの精度に達しています。英語以外のセリフで目に見えて優れているので、日本語の作品や海外に出る作品では大事なポイントです。

ByteDance SeedのSeedance 2.0のページ、Immersive Audio-visual Experienceの節。動きの安定性と音声・映像の同時生成をうたい、雨の筋がついた窓越しのピザ屋のサンプル映像が流れている(画面は英語)

2026年10月24日に取得したseed.bytedance.comのSeedance 2.0のページ。ByteDanceは動きの安定性と、映像と同時に生成される音声を前面に出している。

Seedance 2.5は、その強みを保ったままクリップを長くしました。ScreenWeaverでは動画ノードの標準モデルで、クリップは4〜30秒、1つのクリップの中で複数の画角を切り替えられ、480pの下書きで安く動きを試してから720pや1080pで本番を生成できます。シーンのパイプラインで連続するショットにチェックを入れれば、1つのシークエンスとして撮ります。脚本からの流れはSeedance 2.5のページで紹介しています。

試行錯誤の速さこそが本当の機能である理由はこうです。映画づくりは書き直しです。1つのショットが決まるまでに10回は再生成するでしょう。使えるテイクをすぐ返してくれるモデルなら、レンダー待ちではなく創作のループにとどまれます。キャラクターの一貫性はその効果を倍にします。主人公が40ショットにわたって同じ人物に見えれば、連続性のための引き直しではなく演出に時間を使えます。Seedanceに決めたら、Seedanceのプロンプトガイドで、2.5が参照画像とタイムスタンプをどう書いてほしいかを確認してください。

弱いところ: 最終マスターでは、純粋な解像度と上質な「ルック」でVeoがまだ上回ることがあります。映画祭向け予告編のヒーローショットなら、その差は見えます。キャラクター主体の映画の9割では見えません。

Veo 3.1:上質なルック

Google DeepMindのVeo 3.1は、3840×2160の本物の4Kを映画並みの画質で出力し、ネイティブ音声も3つの中でいちばん上質です。映画の予告編、ブランドフィルム、建築や製品のビジュアライゼーションなど、アクションと同じくらい見た目が大事な映像では、Veoがいちばん上質な結果を出します。それに尽きます。

Google DeepMindのVeoのページ。Veoという見出し、Our leading video generation modelという一文、Try in Gemini、Try in Google Flow、Build with Veoのボタン。霧の夜、ネオンの食堂の前に停まった赤い車のショット(画面は英語)

2026年10月24日に取得したGoogle DeepMindのVeoのページ。ページタイトルはVeo 3.1。

代償は処理量とコストです。上質なレンダーは遅くて高いので、ごちゃごちゃした試行錯誤の段階には向かず、作品を背負う数ショットにはぴったりです。賢いワークフローはVeoを仕上げの道具として扱います。ほかで段取りと試行錯誤を済ませ、観客の記憶に残る3〜5ショットにVeoの予算を使うのです。使う前にVeoのプロンプトガイドを読んでください。1080pと4Kは8秒でしか出せないので、それらのショットの計画の立て方が変わります。

Sora 2:何が起きたか、何が代わりになるか

Sora 2(OpenAI)は物理的なリアルさとプロンプトへの忠実さで際立っていました。アクションを筋の通った形で演出し、説明したショットの空間の論理を守ったので、プレビズやアクションのビートでよく選ばれていました。その選択肢はもうありません。OpenAIは2026年4月26日にSoraアプリを、9月24日にAPIを終了したので、どのツールもショットをSora 2に回せません。終了の経緯と代替モデルの詳細はSoraの代替のページにまとめています。ここでは、この比較のための要点だけを書きます。

Soraをそうしたビートに使っていたなら、今は2つのモデルがその役目を担います。

  • Kling 3.0は動きの多いショット向け。スタント、追跡、説得力のある動きが必要な人や物。ScreenWeaverでは、Kling v3.0がMotion Controlも含めて同じ動画ノードのメニューにあります。どちらがどこで勝つかはKling 3 vs Seedance 2の比較で解説しています。
  • Seedance 2.5は、1つのビートではなくシークエンスとして見せるアクション向け。最大30秒、1クリップに複数の画角、参照画像で保たれる同じ登場人物。

プロジェクトにSoraのクリップがあるなら、ダウンロード済みのファイルは今も再生できますが、Soraで延長、バリエーション、再レンダーはもうできません。確定したテイクとして扱い、変える必要のあるショットは、同じ絵コンテのコマから別のモデルで作り直しましょう。

Try it free

Try ScreenWeaver for free on your script

It is free. Import your existing project, get a clearer view of your outline, and regain control of your story structure in minutes.

Start Free

どのモデルにも共通する落とし穴

どれも、そのまま使える制作ツールではありません。人の判断、選別、ポストプロダクションの技術が今も必要なワークフローの中の、強力な部品です。目にするデモは何度も試した中の最良の出力で、1回のプロンプトの平均的な出力ではありません。

これは計画の立て方に響きます。危ない失敗は正本からのずれです。見事なクリップを生成し、それが前進に見え、そのシーンに本当に必要だった構成の書き直しを先送りする。レンダーは勢いに感じられ、書き直しは労働に感じられる。こうして壊れたシークエンスが、美しい映像を付けたまま生き残ります。

2つのパネル。落とし穴:居場所を得ていないシーンの見事なクリップが前進に見え、書き直しが先送りされ、壊れたシークエンスが生き残る。防ぎ方:構成は脚本で固め、クリップは使い捨てのテスト、食い違ったら脚本が勝ち、書き直しのあとでクリップを作り直す(図は英語)

正本からのずれを4段階で示し、それを止める習慣を並べたもの。

防ぎ方は地味で、決定的です。正本は1つだけにし、それをクリップにしないこと。クリップは時間についての仮説であり、トーンとテンポを確かめる使い捨てのテストです。脚本は共同作業の契約書です。2つが食い違ったら脚本が勝ち、クリップを作り直します。

ScreenWeaverの位置づけ:あえてモデルを選ばない設計

Soraが証明したばかりの戦略上のポイントはこうです。今年使っているモデルが、来年も存在するとは限りません。 モデルは置き換えられ、ときには止められます。プロジェクトの正本が、去年の春にいちばん良かったモデルのクリップの山なら、映画を目減りする資産に結びつけてしまったことになります。

ScreenWeaverは逆の発想で作られています。脚本とそのシーングラフが正本で、どのシーンも絵コンテ、香盤、動きのテストをまたいで変わらないIDを持ちます。脚本から絵コンテを生成し、動きは標準のSeedance 2.5で回すか、ノードをVeo 3.1、Kling v3.0、MiniMax H3、Seedance 2.0、Grok Imagine Video 1.5に切り替え、プロジェクトを組み直さずにモデルを替えられます。クリップはビートにひもづいていて、その逆ではありません。

これが、AI動画モデルを使うことと、映画をモデルに賭けることの違いです。演技を詰めるにはSeedance、見せ場のショットにはVeo、動きで説得しなければならないところにはKling。そのうえで脚本を背骨に保てば、次のモデルが出ても、今のモデルが消えても、映画を失わずに作り直せます。

書かれたビートから動きのテストまでの全体の流れはScreenWeaverでAI映画を作る方法で、あるいはクリップより先に絵コンテを作るAI絵コンテジェネレーターから始めてください。

日本語のセリフで試すこと

日本語の作品なら、最初に試すべきは口パクです。同じ短いセリフをSeedanceとVeoで生成し、口元を通常速度とスローの両方で見て、英語のデモではなくその結果でセリフのシーンに使うモデルを決めましょう。アニメ調の作品なら、口パクを後から作画やリップシンクで合わせる前提で、音声だけ別に収録する選択肢もあります。

FAQ

Sora 2はまだ使えますか?

いいえ。OpenAIは2026年4月26日にSoraアプリを、9月24日にSora APIを終了しました。ダウンロード済みのクリップは再生できますが、Sora 2での生成、延長、再レンダーはもうできません。アクションのビートには、今はKling 3.0とSeedance 2.5が、Sora 2が選ばれていた役目を担います。

2026年、映画制作者にいちばん合うAI動画モデルは?

唯一の勝者はいません。Seedanceは試行錯誤の速さとキャラクターの一貫性でリードし、2.5は複数ショットを含む最大30秒のクリップを加えました。Veo 3.1は上質な4Kのルックと音声でリードします。本格的なワークフローの多くは複数を使います。試行錯誤にSeedance、ヒーローショットにVeo、激しい動きにKling。より大きな判断は、モデルが変わっても替えられるよう、脚本を正本に保つことです。

Seedance 2はVeo 3より優れていますか?

キャラクター主体の映画の大半では、Seedanceのほうが実用的です。試行錯誤が速く、多くのショットでキャラクターの一貫性を保てるからです。Veo 3.1は最終マスターの解像度(本物の4K)と上質な映画的ルックで勝つので、お金がかかって見えなければならない予告編やブランドフィルムの数ショットにはVeoが向いています。

これらのAI動画モデルで、映画を1本まるごと1人で作れますか?

そのまま使えるツールとしては無理です。生成するのはショット、音声、動きのテストといった部品で、人による選別、編集、構成が今も必要です。公開されているデモは多くの試行の中の最良で、1回のプロンプトの平均ではありません。完成した映画には、完成した脚本、ショットの計画、ポストプロダクションが今も必要です。

AI動画モデルを切り替えると、プロジェクトは壊れますか?

プロジェクトがクリップそのものの上に組まれている場合だけです。正本が脚本にひもづいたシーングラフなら、ScreenWeaverの構造のように、各シーンは変わらないIDを持ち、動きの生成をどのモデルにも回せます。モデルが変わったり終了したりしても、プロジェクトを組み直さずに差し替えられます。

Writing is free

Write your next script with ScreenWeaver

Write for free, export to PDF and Final Draft, and turn your scenes into a storyboard when you are ready.

Start writing free
ScreenWeaver Logo

著者について

ScreenWeaver 編集チームは、経験を積んだ映画制作者、脚本家、技術者で構成されています。構想と制作のあいだの隔たりを埋めることに取り組んでいます。

映像技法

この記事に出てくる映画の技法

それぞれに短いクリップ、脚本の抜粋、ショットリストの書き方が付いています。

全263件の技法

Continue reading