プロダクトショットモノを欲しくさせる撮り方
プロダクトショットは一つのモノだけを切り取り、きれいにフレーミングして、形と質感と素材を際立たせるように照明する。観客は広告主が望む目で、そのモノを見ることになる。欲しいもの、大切なもの、意味を背負ったものとして。
別名ヒーローショットビューティーショットオブジェクトショットパックショット
ショットサイズ
スクリーン上で効く理由
広告の世界では、プロダクトショットはCM全体の着地点だ。劇映画ではもっと静かに二つの仕事をする。一つは、モノをキャラクターに変えること。箱に入った指輪、テーブルの上のリボルバー、家族が誰も口にしないトロフィー。もう一つは、欲望を皮肉ること。CMのつややかな見た目を借りて、モノと幸福を取り違えている人物を描く。憧れ、誘惑、執着、皮肉。これらに仕える技法だ。後で意味を持つモノがあるとき、あるいはその代償を見せる前に、モノの魅惑を観客に先に感じさせたいとき、この技法は使う価値がある。
ショットリストの一行
- サイズ
- クローズアップまたはインサート
- アングル
- 目線よりやや上から、あるいはモノと同じ高さ
- movement
- ゆっくりとした寄り、ターンテーブルまたはスライダーの移動
- レンズ
- 90mmから100mmのマクロレンズ
- 尺
- 3から5秒
毎テイクごとにモノと台を拭き、フラッグとリムライトで輪郭を整え、背景に対してモノのエッジがくっきり見えるようにする。
脚本
脚本上での書き方
CM用の台本では、プロダクトショットは当たり前のものとして扱われ、独立した行として書くか、パックショットと明記する。クライアントが台本の段階でそれを確認する必要があるからだ。長編の脚本では、この用語自体は使わない。カメラに撮ってほしい通りの丁寧さでモノを書く。置かれている場所、光の当たり方、意味を持つたった一つのディテール。じっくり見せる必要があるなら、INSERT(インサート)という見出しを使ってよい。それは監督に、このカットには独立したショットが必要だと伝える合図になる。
INT. 時計職人の工房、ジュネーブ - 夜
一つのルーペライトを除いて、すべてが暗い。
その下、緑のフェルトの上に:懐中時計、蓋が開いていて、刻印された蓋が光を受けている。
INSERT - THE LID
二組のイニシャル、片方は削り取られている。
BACK TO SCENE
老巨匠クリューガー(80代)がフェルトを弟子の方へ滑らせ、何も言わない。
絵コンテ
絵コンテでの見せ方
モノを大きく中央に、あるいは強い三分割の位置に描き、背景はすっきりさせる。キーライトを矢印で示し、輪郭に沿った細い線でリムライトやエッジのハイライトを表す。カメラが動く場合は始点と終点のフレームを描き、その間を寄りの矢印でつなぐ。台の素材、レンズ、被写界深度、ロゴや刻印や水滴など鮮明に写すべきディテールを書き添える。
組み合わせると効く技法

静止したヒーローフレームの後、ターンテーブルでモノを回転させ、あらゆる角度を観客に見せる。この動きは、きれいな見せ方を崩さずに情報量と立体感を加える。

モノから、それを見る人物の顔へカットする。その反応が、そのモノがその人にとって何を意味するかを語り、美しい映像を物語の一拍に変える。
参考作品
この技法が使われている作品
クリスティーン (1983)
オープニングクレジットは組み立てラインを流れる車のパーツを、まるで広告のように照明とフレーミングでじっくり見せ、ホラーが始まる前に観客を引き込む。
ファイト・クラブ (1999)
フィンチャーは主人公の部屋を家具カタログのように演出し、ショールームのフレームに切り取られた家具の一つ一つに、商品のようなキャプションを添える。
ScreenWeaver
ScreenWeaverで設定する
アクション行にモノを正確に描写すれば、ScreenWeaverが自動でシーンをショットに分解する。ショットをモノから開始し、フレーミングをそのモノを中心にしたクローズアップに設定し、アングルは水平かやや上から、動きはゆっくりとした寄り、尺は3秒から5秒に設定する。そのモノをリファレンスとして登録すれば、登場するすべてのショットで同じ見た目を保つ。照明を計画する前に、AIプレビジュアライゼーションで構図を確認する。
無料で書き始めるこのクリップのプロンプト
これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。
Product shot of a hand-blown Murano glass perfume bottle standing on a weathered stone windowsill above a Venetian canal, the bottle centered and sharp against a softly blurred background of pastel canal houses and gently rippling water. A 100mm macro lens holds a shallow depth of field while the camera performs a slow, continuous push-in of a few inches over four seconds, keeping the frame locked level and centered. Warm, soft key light comes from the low afternoon sun at a 45 degree angle, catching the glass's facets and casting a thin rim of light along its edge, with the background staying fixed and defocused throughout. No text.
よくある間違い
- 01
ホコリと指紋
マクロレンズはあらゆる汚れを写してしまう。ガラスのシミやベルベットの毛一本が、完璧さという幻想を壊す。手袋をしてテイクの合間に拭き、モニターを最大拡大にして確認する。
- 02
平坦な正面ライト
カメラ側からの一灯だけでは、モノがカタログのスキャン画像のように見えてしまう。サイドライトとリムライトで立体感を出し、フラッグと黒い反射板で映り込みをコントロールする。
- 03
背景が主張しすぎる
ごちゃついた背景はモノから視線を奪う。背景はシンプルに、暗く、あるいは大きくボカして、モノのシルエットが一目でわかるようにする。



