プロダクトショットモノを欲しくさせる撮り方

プロダクトショットは一つのモノだけを切り取り、きれいにフレーミングして、形と質感と素材を際立たせるように照明する。観客は広告主が望む目で、そのモノを見ることになる。欲しいもの、大切なもの、意味を背負ったものとして。

別名ヒーローショットビューティーショットオブジェクトショットパックショット

デモクリップ、4秒。このページのプロンプトからSeedance 2.0 Miniでレンダリング。

ショットサイズ

スクリーン上で効く理由

広告の世界では、プロダクトショットはCM全体の着地点だ。劇映画ではもっと静かに二つの仕事をする。一つは、モノをキャラクターに変えること。箱に入った指輪、テーブルの上のリボルバー、家族が誰も口にしないトロフィー。もう一つは、欲望を皮肉ること。CMのつややかな見た目を借りて、モノと幸福を取り違えている人物を描く。憧れ、誘惑、執着、皮肉。これらに仕える技法だ。後で意味を持つモノがあるとき、あるいはその代償を見せる前に、モノの魅惑を観客に先に感じさせたいとき、この技法は使う価値がある。

ショットリストの一行

サイズ
クローズアップまたはインサート
アングル
目線よりやや上から、あるいはモノと同じ高さ
movement
ゆっくりとした寄り、ターンテーブルまたはスライダーの移動
レンズ
90mmから100mmのマクロレンズ
尺
3から5秒

毎テイクごとにモノと台を拭き、フラッグとリムライトで輪郭を整え、背景に対してモノのエッジがくっきり見えるようにする。

脚本

脚本上での書き方

CM用の台本では、プロダクトショットは当たり前のものとして扱われ、独立した行として書くか、パックショットと明記する。クライアントが台本の段階でそれを確認する必要があるからだ。長編の脚本では、この用語自体は使わない。カメラに撮ってほしい通りの丁寧さでモノを書く。置かれている場所、光の当たり方、意味を持つたった一つのディテール。じっくり見せる必要があるなら、INSERT(インサート)という見出しを使ってよい。それは監督に、このカットには独立したショットが必要だと伝える合図になる。

INT. 時計職人の工房、ジュネーブ - 夜

一つのルーペライトを除いて、すべてが暗い。

その下、緑のフェルトの上に:懐中時計、蓋が開いていて、刻印された蓋が光を受けている。

INSERT - THE LID

二組のイニシャル、片方は削り取られている。

BACK TO SCENE

老巨匠クリューガー(80代)がフェルトを弟子の方へ滑らせ、何も言わない。

絵コンテ

絵コンテでの見せ方

モノを大きく中央に、あるいは強い三分割の位置に描き、背景はすっきりさせる。キーライトを矢印で示し、輪郭に沿った細い線でリムライトやエッジのハイライトを表す。カメラが動く場合は始点と終点のフレームを描き、その間を寄りの矢印でつなぐ。台の素材、レンズ、被写界深度、ロゴや刻印や水滴など鮮明に写すべきディテールを書き添える。

組み合わせると効く技法

ターンテーブルショット
ターンテーブルショット

静止したヒーローフレームの後、ターンテーブルでモノを回転させ、あらゆる角度を観客に見せる。この動きは、きれいな見せ方を崩さずに情報量と立体感を加える。

リアクションショット
リアクションショット

モノから、それを見る人物の顔へカットする。その反応が、そのモノがその人にとって何を意味するかを語り、美しい映像を物語の一拍に変える。

参考作品

この技法が使われている作品

  • クリスティーン (1983)

    オープニングクレジットは組み立てラインを流れる車のパーツを、まるで広告のように照明とフレーミングでじっくり見せ、ホラーが始まる前に観客を引き込む。

  • ファイト・クラブ (1999)

    フィンチャーは主人公の部屋を家具カタログのように演出し、ショールームのフレームに切り取られた家具の一つ一つに、商品のようなキャプションを添える。

ScreenWeaver

ScreenWeaverで設定する

アクション行にモノを正確に描写すれば、ScreenWeaverが自動でシーンをショットに分解する。ショットをモノから開始し、フレーミングをそのモノを中心にしたクローズアップに設定し、アングルは水平かやや上から、動きはゆっくりとした寄り、尺は3秒から5秒に設定する。そのモノをリファレンスとして登録すれば、登場するすべてのショットで同じ見た目を保つ。照明を計画する前に、AIプレビジュアライゼーションで構図を確認する。

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このクリップのプロンプト

これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。

Product shot of a hand-blown Murano glass perfume bottle standing on a weathered stone windowsill above a Venetian canal, the bottle centered and sharp against a softly blurred background of pastel canal houses and gently rippling water. A 100mm macro lens holds a shallow depth of field while the camera performs a slow, continuous push-in of a few inches over four seconds, keeping the frame locked level and centered. Warm, soft key light comes from the low afternoon sun at a 45 degree angle, catching the glass's facets and casting a thin rim of light along its edge, with the background staying fixed and defocused throughout. No text.

よくある間違い

  1. 01

    ホコリと指紋

    マクロレンズはあらゆる汚れを写してしまう。ガラスのシミやベルベットの毛一本が、完璧さという幻想を壊す。手袋をしてテイクの合間に拭き、モニターを最大拡大にして確認する。

  2. 02

    平坦な正面ライト

    カメラ側からの一灯だけでは、モノがカタログのスキャン画像のように見えてしまう。サイドライトとリムライトで立体感を出し、フラッグと黒い反射板で映り込みをコントロールする。

  3. 03

    背景が主張しすぎる

    ごちゃついた背景はモノから視線を奪う。背景はシンプルに、暗く、あるいは大きくボカして、モノのシルエットが一目でわかるようにする。

脚本家からよくある質問

脚本の中でプロダクトショットはどう書けばいいか?
長編脚本では、カメラに映すべき通りにモノを描写する。置き場所、光、意味を持つたった一つのディテール。独立したショットが必要ならINSERTという見出しを使う。CM台本では、パックショットの行を書くのが標準で、クライアントと代理店がそこを確認して承認するからだ。
プロダクトショットに最適なレンズは?
小さなモノには90mmか100mmのマクロレンズが定番だ。近くにピントを合わせられ、パースをわずかに圧縮するので、モノの本来のプロポーションが保たれる。車のような大きなモノなら、距離を取った望遠レンズが同じ役割を果たす。
CM風ではなく映画的なプロダクトショットにするには?
シーンの中にある光源から照明の動機を作り、手や影、使い込まれた表面など物語の痕跡をフレームに残し、CMよりも少し長めにショットを保つ。モノは売り物としてではなく、大切なものとして見えるべきだ。
プロダクトショットは動かしてもいいか?
構わない。ゆっくりとした寄り、スライダーの移動、ターンテーブルの回転はよく使われる。動きが映り込みと立体感を見せてくれるからだ。動きはゆっくりと均一に保つこと。速い動きや揺れは、モノからカメラへと注意を逸らしてしまう。