35mmレンズ人物に近く、場所に忠実
35mmレンズは広角と標準の間に位置する。人物に寄っても親密さを保ちながら、周囲の環境も画面に収まる広さを持つ。顔も空間も自然に写し、観客はまるで本物の場所で誰かの隣に立っているように感じる。
別名標準広角レンズドキュメンタリーレンズ35mm単焦点
レンズと光学
スクリーン上で効く理由
35mmはリアリズムと存在感のレンズだ。青春映画、社会派ドラマ、ロードムービー、そして環境が人物を形づくる物語すべてに向く。近づけば人物と並んで歩いているように感じ、少し引けば通りや家、周囲の人々が見えてくる。孤立させない親密さ、正直さ、落ち着きのなさ、日常を撮るのに適している。観客が人物を距離を置いて眺めるのではなく、共に感じるべき場面で、そしてその場所が人物そのものを語るときに、このレンズを選ぶ価値がある。
ショットリストの一行
- サイズ
- ミディアムショット
- アングル
- アイレベル
- movement
- 人物に付いて歩くハンドヘルド
- レンズ
- 35mm単焦点
- 尺
- 5〜12秒
人物から手を伸ばせば届く距離を保ち、一緒に動き、環境が自然に画面へ入って出ていくようにする。
脚本
脚本上での書き方
焦点距離は脚本本文には書かない。書けるのは近さと場所だ。歩いて追いかける人物、具体的な描写で描かれる街、構成された絵ではなくその場で起きていることをそのまま見せる場面。こうした書き方が、監督を自然でハンドヘルドな35mmの演出へと導く。自分で監督する場合は、ルックブックとシュートリストにレンズを記録し、本文は行動描写に集中させる。
EXT. 団地 マルセイユ 午後遅く
コンクリートの高層棟、どのベランダにも洗濯物、ネットのないサッカーゲージ。
サミラ・ベナリ(14)がスケートボードを蹴って道を進み、3階の女性に手を振って立ち止まる。
年上の少年2人が塀に座って彼女を見ている。
BOY
よう、サミラ。お前の兄貴が探してたぞ。
彼女はまた進み出すが、さっきより遅くなる。
道の終わりで、パトカーがアイドリングしている。
絵コンテ
絵コンテでの見せ方
人物をミディアムショットで、顔が読み取れる大きさに描き、背後や左右に場所がはっきり見える構図にする。パースは自然に、強い誇張は避ける。ハンドヘルドの追走を示す波線の矢印を加え、歩く方向を明記する。35mm、ハンドヘルド、被写体との距離(約1〜2メートル)を書き込む。移動中に人物が画面に入る場合は、小さな点線の矢印で示す。
参考作品
この技法が使われている作品
フィッシュ・タンク (2009)
ロビー・ライアンはアンドレア・アーノルド監督のハンドヘルドカメラをほぼ35mmで通し、ミアの近くにとどまりながら団地を常に画面に残す。
アメリカン・ハニー (2016)
アーノルドとライアンは4:3のロードムービーの大半を1本の35mm単焦点で撮影し、スターを彼女が通り過ぎる本物の場所の中に留めた。
ScreenWeaver
ScreenWeaverで設定する
人物の行動を中心に、具体的な場所で場面を書けば、ScreenWeaverが自動でショットに分解する。ショットを開き、アイレベルのミディアムショットにハンドヘルドの追走、歩く場面に合った長さを設定し、35mmレンズを記入する。人物と場所は各ショットを通して保持されるため、シーケンス全体で街の一貫性が保たれる。AIプレビジュアライゼーションで距離とフレーミングを確認し、この手法をどこまでシーケンスに適用するか判断する。
無料で書き始めるこのクリップのプロンプト
これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。
35mm lens: inside a wooden mountain cabin, a man in his forties stands by a frost-covered window, a mug in his hand, snow falling steadily outside past visible pine trees. The camera holds a static medium shot from about six feet away, the 35mm lens keeping his figure and the cabin's log walls, woodstove, and window both in sharp, natural perspective with no distortion. He slowly turns his head toward the window as steam rises faintly from the mug, light staying soft and even throughout. No text.
よくある間違い
- 01
距離が遠すぎる
35mmを離れた位置から使うと親密さが失われ、ただの汎用的な広角ショットに見えてしまう。レンズの個性を活かすには人物に近づくこと。
- 02
無意味な手ブレ
ハンドヘルドのリアリズムはでたらめな揺れではない。動きは人物のリズムと視線に合わせるべきで、そうでなければ演技から観客の目をそらしてしまう。
- 03
場所を軽視する
35mmは背景を多く映す。場所が物語に合っていなかったり退屈だったりすれば、それがそのまま見えてしまう。人物を語る場所を選ぶこと。





