レンズフレア光が入り込む瞬間

レンズフレアは、強い光が直接レンズに当たり内部で乱反射して起こる現象で、画面に光の筋やリング、光点として現れる。観客はこれを、その場にカメラが実在する証として、また熱気や解放感、何か圧倒的なものの到来として読み取る。

別名サンフレアフレア光学フレア

デモクリップ、4秒。このページのプロンプトからSeedance 2.0 Miniでレンダリング。

光学効果

スクリーン上で効く理由

光そのものがシーンの登場人物になるときに使う技法だ。フレアは夏の道を自由で危うい空気に変え、誰かの登場を天からの訪れのように見せ、記憶に午後遅くの温かさを与える。ノスタルジー、畏怖、高揚感、そしてドキュメンタリー的な目撃感覚に効く。実在するモチベーションのある光源、沈む夕日、ヘッドライト、スタジアムの照明、空から降りてくる何かがその瞬間に関わっているとき、フレアは説得力を持つ。どこにでもフレアを入れると壁紙のようになり、顔を隠してしまう。要となる数カットに絞って使えば、光と空気の物理的な実感を映画に与えられる。

ショットリストの一行

サイズ
ミディアムショットまたはミディアムワイド
アングル
ローアングル、光に向かって
movement
ゆっくりとしたハンディの揺れ、またはフレアを動かすための軽いトラック
レンズ
35mmまたは50mmの単焦点。強いフレアを出すならヴィンテージレンズか低コーティングのレンズ
尺
3秒から6秒

被写体で光源を部分的に遮り、小さなカメラの動きでフレアが膨らんだり引いたりするようにする。顔がちゃんと見えるかを確認すること。

脚本

脚本上での書き方

脚本には「レンズフレア」と書かない。光そのものを世界の一部として描く。低い夕日が彼女の背後にある、ヘッドライトが車内を横切る、光が群衆の目を眩ませる、といった書き方だ。それによって監督と撮影監督に強い光源の位置が伝わり、フレアを発生させるかどうかは彼らが判断する。自分の脚本を自分で監督する場合は、光源の位置とレンズの選択をショットリストに書き込む。古いレンズやコーティングの薄いレンズはフレアの出方が大きく異なるからだ。

EXT. サトウキビ畑の道、クワズール・ナタール州 - 午後遅く

タンデカ(19、卒業ガウンをジーンズの上に着ている)は、叔父のピックアップの荷台に立ち、車は土の道を跳ねながら進む。

低い夕日が彼女のちょうど背後にあり、埃とサトウキビを金色に染めている。

彼女は角帽を光の中へ投げる。

帽子は落ちてくる前に、まぶしい光の中に消える。

UNCLE SIPHO (O.S.)

その帽子、借り物だったのに!

絵コンテ

絵コンテでの見せ方

光源をフレームの端か被写体の背後に明るい点として描き、対角線状に並んだ円と画面を横切る光の筋を入れる。被写体は逆光を示すために少し暗く塗る。カメラの揺れを示す矢印を添え、フレアがそれに合わせてどう動くかを書き込む。パネルの下に、光源の種類(太陽、ヘッドライト、実際の照明)とレンズに対する位置、必要なフラッグや手で遮る処理をメモしておく。

組み合わせると効く技法

ゴールデンアワー
ゴールデンアワー

マジックアワーは太陽が低く、正面から撮っても光が強すぎず、顔に温かく柔らかい光を落とせる。フレアが仕掛けではなく、輝く夕暮れの自然な一部として感じられる。

シルエット
シルエット

フレアの入ったショットから、同じ光源を背にしたクリーンなシルエットへとカットすることで、光源の存在感を保ちながら、乱反射のあとに観客にはっきりと読める形を与えられる。

参考作品

この技法が使われている作品

  • スター・トレック (2009)

    J・J・エイブラムスは宇宙船のブリッジや屋外シーンにフレアを頻繁に散りばめ、それが本作の明るく落ち着きのないエネルギーの代名詞となった。

  • イージー・ライダー (1969)

    ラズロ・コヴァックスは太陽を直接レンズに入れることで、オープンロードを走るバイクシーンにゆるやかで即興的、日差しに満ちた自由な感覚を与えた。

  • 未知との遭遇 (1977)

    クライマックスの着陸シーンでは、異星船の光がレンズに流れ込みフレアとして画面全体に広がり、その到来をまともに見られないほどの眩さとして描いている。

ScreenWeaver

ScreenWeaverで設定する

脚本の中で強い光源をシーンの一部として書けば、ScreenWeaverが自動的にショットへ分解する。要となるショットを開き、ミディアムの画角、光に向かうローアングル、動きとしてゆるやかなハンディの揺れを設定し、長さは3秒から6秒にする。場所や参照画像はショットからショットへ引き継がれるので、太陽やランプの位置は一貫して保たれる。レンズを決める前に、AIプレビジュアライゼーションで光の当たり方を確認しよう。

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このクリップのプロンプト

これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。

Lens flare shot in a sunlit Moroccan riad courtyard: a middle-aged woman in a flowing linen dress crosses the tiled floor toward an arched doorway as the low afternoon sun sits just behind her shoulder, striking the lens directly. Warm hexagonal flare spots and a soft golden streak sweep across the frame as the camera holds a slow handheld tracking shot at eye level, 35mm lens, highlights blooming and flickering with each small camera sway, tiled walls and a trickling fountain staying crisp in the midground. No text.

よくある間違い

  1. 01

    動機のないフレア

    光源が見えず、もっともらしくもないフレアは貼り付けたように見える。観客は光がどこから来ているかを、フレーム外であっても感じ取れるべきだ。

  2. 02

    顔が飛んでしまう

    大きなフレアは画面全体のコントラストを下げる。俳優の目が霞の中に消えてしまえば、その感情の芯が失われる。光源を部分的に遮るか、フレーミングを変えること。

  3. 03

    すべてのショットにフレアを入れる

    フレアを常に出すと観客の感覚が鈍り、カメラが自己主張しているように見えてしまう。光と感情が同時に頂点を迎える瞬間のためにとっておくこと。

脚本家からよくある質問

脚本でレンズフレアはどう書けばいい?
フレアそのものではなく、光を書く。強い光源をアクション行に置く。彼の背後で太陽が沈む、ヘッドライトが窓を貫く、といった具合だ。それが効果を招き入れる書き方になる。レンズやアングルの判断は監督と撮影監督に委ねる。
レンズによってフレアの出方が違うのはなぜ?
現代のレンズはコーティングによってガラス内部の反射を抑えている。古いレンズやコーティングのないレンズ、レンズ構成枚数の多いレンズはより強く、より個性的なフレアを出す。撮影前に同じ光源に向けて数本のレンズを試すのが一番確実な選び方だ。
意図しないフレアを避けるにはどうすればいい?
マットボックスやレンズフードを使う、黒い板で光を遮る、あるいはカメラの位置を少しずらして光源をレンズの画角外に外す。フレアは自分で選び取ったときにこそ効果を発揮する。
フレアはポスプロで加えるべき?
デジタルフレアは扱いやすいが、特にカメラの動きに反応しない場合は既製品のように見えがちだ。実際のフレアはカメラの揺れごとに変化する。数カットだけ必要なら後で加えてもいいが、作品全体のスタイルとして使うなら現場で撮ること。