タングステンバランス暖かい灯り、冷たい窓
タングステンバランスは白熱灯の色である約3200Kにカメラを合わせる設定で、室内の灯りは自然に見え、外光は強く青くなる。観客は室内の人間的な温もりと、窓の外の冷たい世界に分かれたフレームを見ることになる。
別名タングステンホワイトバランス3200Kホワイトバランス屋内色温度設定
色彩とフィルムルック
スクリーン上で効く理由
ホワイトバランスは演出上の選択だ。タングステンに合わせれば、ランプで照らされた部屋は普通で安心できる空間に見え、窓も戸口も外景もすべて青く遠く見える。この分裂は孤独、荒れた夜の翌朝、外の冷たい世界が避難所を圧迫する感覚、あるいは感情的に冷えた物語全体の設計に使える。屋外をタングステンバランスで撮ると昼光が氷のような青に変わり、これはデイ・フォー・ナイトの加工の出発点にもなる。室内と室外、あるいは温もりと冷たさの対比が感情を運ぶとき、この手法が生きる。
ショットリストの一行
- サイズ
- ミディアムショット
- アングル
- アイレベル
- movement
- 固定
- レンズ
- 35mm
- 尺
- 5〜10秒
カメラを3200Kに設定し、タングステン光またはタングステン用ゼルを付けたLEDで俳優を照らして肌色を自然に見せる。窓や外光は自然に青くなるままにしておく。
脚本
脚本上での書き方
ホワイトバランスはカメラの設定であり、決定稿前の脚本には出てこない。脚本家がコントロールできるのは光源の組み合わせだ。部屋のランプ、窓辺の青い夜明け、灰色の朝に映えるテレビの光。両方の光源を描写すれば対比は自然と伝わる。物語全体が冷たい色調を持つなら、天候と時間帯を一貫させること。色温度、フィルター、タングステンに合わせる判断はショットリストと照明計画に書く。
INT. ゲストハウスの部屋 - 夜明け
枕元のランプは夜からつけっぱなしだ。窓の外では港が青灰色に目覚めつつある。
ソヨン(19)が黙って小さなスーツケースに荷造りをしている。ヘアブラシ、携帯の充電器、置いていくと決めた写真。
ベッドの上で母ミギョン(50代)は眠ったふりをしている。目は開いたまま、壁を向いている。
ソヨンがランプを消す。部屋が青くなる。
SEO-YUN
(ささやくように)
着いたら電話する。
絵コンテ
絵コンテでの見せ方
室内のランプ周りの光はニュートラルからやや暖色系で塗り、窓から入る光ははっきりとした青で塗る。二つの光がぶつかる境界線を俳優の顔や壁の上に描く。各光源に小さな記号と色温度を書き添える(例:ランプは3200K、窓は5600K)。パネルの下にカメラのバランス設定を記す。
参考作品
この技法が使われている作品
トラフィック (2000)
オハイオの物語ラインでは、ソダーバーグはタングステン用フィルムを昼光補正せずに使い、屋外や窓明かりの部屋を冷たい青に沈めた。暖色のメキシコの場面と対照的だ。
マッドマックス 怒りのデス・ロード (2015)
撮影監督ジョン・シールは多くの夜間シーンを昼間にタングステンバランスで撮影し、空と砂漠を青みがかった色に寄せて、デイ・フォー・ナイトのグレーディングの出発点とした。
ScreenWeaver
ScreenWeaverで設定する
アクション行に両方の光源、ランプと窓を書き込めば、ScreenWeaverが脚本を自動的にショットへ分解する。各ショットを開いて画角、アングル、動き、尺を設定し、各光源の色を添えてタングステンバランスのメモを加える。キャラクターとロケーションはショット間で引き継がれるので、青い窓と暖かいランプの位置はそのまま保たれ、AIによるプレビジュアライゼーションで対比を確認できる。
無料で書き始めるこのクリップのプロンプト
これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。
Tungsten balance: a static locked-off shot inside a glass greenhouse at dusk, camera at eye level on a middle-aged woman in a canvas apron misting rows of tomato plants under warm tungsten grow lamps that render her skin and the leaves in neutral, accurate color. Through the glass panels behind her, the fading daylight outside reads as a strong cool blue, unmatched to the interior light. The camera holds perfectly still for the full four seconds while she moves slowly between plants, the color contrast between the warm interior and the blue exterior staying constant and unchanged. No text.
よくある間違い
- 01
意図しない混色
タングステンバランスの下で昼光色のLEDを俳優に当てると顔が青くなる。すべての機材の色温度を確認し、ニュートラルに見せたい光にはゼルを入れること。
- 02
暖色の基準点がない
フレーム内やその近くにタングステン光源がないと、画面全体がただ青くおかしく見えてしまう。観客が比較できるランプや実用光を用意すること。
- 03
ポストで直そうとする
後から冷たい色被りを補正すると、肌色を含めた画面全体に影響が出る。この分裂を狙うなら、現場で作り込むこと。グレーディングで直そうとしないこと。





