トランクショット車のトランクから見上げる

トランクショットはカメラを車のトランク内に置き、蓋を開けて覗き込む人物たちを見上げる構図だ。観客はトランクの中身の立場に置かれ、上から見下ろす人物たちの好奇心や嫌悪、脅しの表情を受け止めることになる。

別名トランクPOVショットトランク越しショットトランク内視点ショット

デモクリップ、4秒。このページのプロンプトからSeedance 2.0 Miniでレンダリング。

カメラアングル

スクリーン上で効く理由

トランクショットはローアングルでありながら、蓋の縁やその向こうの空、街灯が自然にフレームを作る構図だ。観客を中身、人質や死体、盗品といった、登場人物が処理しなければならない何かと一緒に閉じ込める。ブラックコメディ、犯罪劇、脅威の場面、そして次にどうするか決断する瞬間に効く。登場人物はトランクに向かって話すため、この画は観客に向けられたリアクションショットのように機能する。物語が中身に懸かっており、上にいる人物たちがそれについて言い争ったり取引したりパニックになったりする場面で、この技法は活きてくる。

ショットリストの一行

サイズ
ミディアムショット、トランクの蓋に縁取られた顔
アングル
トランク内からのローアングル、見上げる構図
movement
固定
レンズ
14mmから24mm
尺
3から8秒

カメラはトランクの床に据えるか、切断加工したリグを使う。蓋を画面の縁として入れ、顔は街灯や場面に動機づけられた懐中電灯で照らす。

脚本

脚本上での書き方

香盤書やホン読み用の脚本に「トランクショット」とは書かない。トランクが開く動作と、その上に覗き込む顔を書けばいい。中身が重要なら、内側からの描写にする。テープ、暗闇、そして蓋が開いて差し込む光、という順で。監督はそれを画の指示として読み取る。閉じ込められた人物がいるなら、その視点で書くのは自然で受け入れられている手法だ。カメラの位置やリグ、レンズはショットリストに書く。特に切断加工した車が必要になる場合はなおさらだ。

EXT. 村道、アムリトサル郊外 - 夜

レンタカーのハザードランプが点滅している。畑の向こうのテントから結婚式の音楽が流れてくる。

トランクの蓋が開く。星空を背に三つの顔が覗き込む。ハルプリート(20代)、その従兄弟ジャッシー(20代)、そして式服のターバン姿のまま叔父バルデーヴ(60代)。

三人は無言で見下ろしている。

JASSI

あれ、ケーキだったよな。

BALDEV

四段重ねのケーキだったんだぞ。

絵コンテ

絵コンテでの見せ方

コマの中にトランクの開口部を暗い長方形の縁として描き、蓋の端を上部に配置する。登場人物の顔と肩をその中に入れ、レンズを見下ろす向きにし、背景に空や街灯を描く。収束線を使ってローアングルを表現する。横に車の断面図を添え、トランク内にカメラが上向きに設置されている様子を示す。レンズ、光源、撮影中に蓋が開くかどうかをメモする。

組み合わせると効く技法

インサートショット
インサートショット

顔を捉えたトランクショットの後に、彼らが見つめている中身のインサートへカットする。表情が投げかけた問いに、この切り返しが答えを出す。

ワイドショット
ワイドショット

トランクを開ける前に、誰もいない道路や駐車場に停まった車をワイドショットで見せる。場所の孤立感が、これから発見される、あるいは隠されるものの緊張を高める。

参考作品

この技法が使われている作品

  • レザボア・ドッグス (1992)

    タランティーノはミスター・ブロンドたちを車のトランク内から撮り、この閉塞感あるローアングルは彼の代表的な演出手法のひとつとなった。

  • キル・ビル Vol.1 (2003)

    縛られたソフィー・ファタールが横たわるトランクの内側から、ハウス・オブ・ブルー・リーブスの死闘の後、ザ・ブライドが捕らえた相手を見下ろす。

ScreenWeaver

ScreenWeaverで設定する

トランクが開く動作とそれを覗き込む顔を書けば、ScreenWeaverが自動でシーンをショットに分解する。ショットを開き、フレーミングを顔のミディアムショットに設定し、アングルをトランク内からのローアングルに選び、動きを固定にして3秒から8秒に設定する。登場人物、車、ロケーションは前後のショットから引き継がれる。AIプレビジュアライゼーションを使えば、リグを計画する前に蓋がグループをどう縁取るか確認できる。

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このクリップのプロンプト

これはページ上部のクリップをレンダリングした、そのままのプロンプトだ。カメラと光の記述は残し、主体と場所だけを変えればいい。

Trunk shot: camera fixed low inside the open trunk of a sedan parked on a desert highway at dusk, looking straight up through the trunk opening. Two men lean over the frame from the sides, their faces backlit by the fading orange sky, the trunk lid's edge and a taillight cutting hard lines across the top of the frame. The men glance down at the camera, one reaches toward it, then straightens up as the trunk lid begins to swing shut, darkening the frame. Camera stays static, wide-angle, with only a slight handheld sway. No text.

よくある間違い

  1. 01

    動機のない照明

    夜のトランクが煌々と明るいと嘘っぽく見える。街灯やスマホの懐中電灯、トランク自体の照明灯といった動機づけを用意し、顔はやや暗めに保つ。

  2. 02

    レンズが長すぎる

    トランクの中で標準レンズを使うとグループが画面に収まらず、閉塞感も失われる。広角レンズを使い、蓋の縁と複数の顔を同じフレームに収める。

  3. 03

    スタイルだけの多用

    この画は特定の監督たちと強く結びついているため、物語上の理由なしに使うと単なる引用に見えてしまう。トランクの中身が場面を動かす時にだけ使う。

脚本家からよくある質問

トランクショットは脚本にどう書けばいいですか。
蓋が開く動作とその上の顔を描写するか、閉じ込められた人物の視点で場面を書く。どちらもカメラ位置を指定せずに監督へ視点を伝えられる。リグやレンズはショットリストに書く。
トランクショットは実際にどう撮影しますか。
小型カメラをトランクの床に置くか、後部座席や後部パネルを取り外した車を使ってトランクの空間にカメラを収める方法がある。撮影所でスタンドに載せた切断加工のトランクを組んで完全にコントロールする製作もある。
トランクショットは必ずPOVですか。
いいえ。捕らわれた人物の視点になることもあるが、多くの場合誰もその中にはおらず、単に観客を中身と一緒に閉じ込めるローアングルとして使われる。誰の視点なのかを決めてから、それに応じてアイラインを組む。
犯罪劇以外でもトランクショットは使えますか。
使える。コメディでも効果的で、壊れた荷物や奇妙な積み荷でいっぱいのトランクを覗き込む顔は笑いを生む。何かの容器を開けて反応する物語であれば、引っ越しトラックや行李など、どんな場面にもこの構図は応用できる。